紛争の内容
ある会社内で従業員同士の暴力トラブルが発生しました。
弁護士は、会社からそのトラブルの解決についてご依頼をいただきました。
被害者の方は、そのトラブルで負傷されていましたので、主に、治療費などの支払いが問題になることが予想されました。
交渉・調停・訴訟等の経過
弁護士から被害者の方へ書面やお電話で連絡をとり、お支払いする金額等について話し合いを行いました。
当初、金額面で折り合いが付かないことが予想されましたが、弁護士の方から、早期解決の有用性などを丁寧に説明しました。
また、被害者の方は、今回のトラブルが社内で噂になることを心配されていましたので、取り交わす合意書に口外禁止条項を入れるということで話を進めました。
本事例の結末
交渉を進める中で、妥当な治療費のお支払いということで、被害者の方の了承が得られました。
また、社内での噂のおそれについても、口外禁止条項を合意書に入れるということで被害者の方の了承を得ることができました。
そして、その他に、謝罪文言などを入れて、無事、合意書を取り交わすことができました。
本事例に学ぶこと
暴行を伴うような事案の場合、被害者の方の意向が強く、なかなか合意書などを取り交わすことができないことが少なくありません。
そのような場合でも、相手の方が納得できるような文言や条項を入れることができないかを検討し、交渉での早期解決のメリットなどを先方に丁寧に説明することで、合意に至ることができることを学びました。
弁護士 権田 健一郎